2015年11月13日金曜日

火山予知について

火山が活発化してきているとよく言われるが、ここ十年ほどおとなしかったが、昔から活発だった。人間生活の慣れというものは恐ろしい。

火山予知というのは以下の5項目をいう。

「いつ」「どこから」「どれくらい」「どのように」「いつまで」
しかし、研究は進むが予知は難しい。

 
最近ずっと活発な桜島は、世界で最も研究されている火山である。北岳・南岳にマグマスポットがあり、年間200万㎥のマグマが供給され続けている。

桜島は姶良カルデラの中にあり、カルデラは鹿児島湾を形成している。この姶良カルデラへのマグマ供給は、年間1000万㎥ずっと供給され、その内200万㎥が桜島に供給されているらしい。このマグマ供給のため、九州は全体的に南北に伸びている。東西方向へは、南九州はマグマ供給で広がっているが、北部九州では若干縮んでいる。しかし、プレート運動との関係を精査する必要があり、根本の原因はわかっていない。

 
雲仙普賢岳は、「いつ」「どこから」は予知できた数少ない例であり、「火砕流」という現象を火山学者の多く実際の目で確認した事例であるが、「どれくらい」「どのように」「いつまで」はわかっていない。
最も研究が進んでいる桜島でさえ、「現状把握」がやっとの状態である。
 

課題はたくさんあるようだ。

・火山そのものの物理・化学的理屈
・発生場がよくわかっていない
・長期的火山の観測体制と人員の育成(マンパワー不足)
・情報伝達の確立(危険情報をいかに登山者へ知らせるか)
 

でも一番大切なのは「火山」を好きになること。

温泉や地熱などいろんな恵みを与えてくれる、火山好きになり、面白いな~と思えるように教育することなのでしょうね。



 

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